この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
1.相談者様は、本件依頼時50代の男性で、ダンプカーの運転手をして働いていました。2.相談者様は、5年程前から生活費の不足を補うために借り入れを開始しましたが、収入の減少による生活費の不足、ダンプカーのローン及び修理費などのために借金が膨らみ、本件依頼時に毎月約30万円もの返済をするようになってしまいました。3.そこで返済に困った、ご相談者様は当事務所の弁護士に相談を行い、本件事件を委任しました。
解決への流れ
1.相談者様は、ダンプカーの運転手として仕事を続けていきたいとの意欲があり、ローン支払中のダンプカーを失うわけにいかないことから、債務整理の方法として、ローン会社を除くその他の債権者に対する任意整理を行うことにしました。2.受任通知を送付し、債務の残高を確認したところ、債権者6社で合計約600万円もの債務がありました。その結果を受けて、弁護士は残債務から将来利息をカットして、月々概ね10万円の60回前後の分割払による支払いを提案しました。そうしたところ、そのうち債務額の大きい一社以外にはその条件で和解することができました。その1社に関しては交渉が難航しましたが、ダンプカーのローンの支払が終了してから支払額を増やすことで合意することができました。結果としては、当初は月々約10万円、ダンプカーのローンが終了してから約11万6000の、約60回分割払いによる和解が成立しました。
1.任意整理の一つのメリットとしては介入するべき債権者を選べるということがあります。今回では、ダンプカーが引き上げられて仕事ができなくなるのを防ぐために、ダンプカーのローン会社に対しては介入しませんでした。2.結果としては、当初は月々5万円毎月の支払額が軽減されることになりました。これでダンプカーの計画的な修繕にも目途がつくようになりました。3.この結果には相談者様も喜んでくださいました。今回は特別なことはしていませんが、きちんと仕事をすることができてよかったと思っています。