この事例の依頼主
男性
相談前の状況
ご相談時に保険会社からの示談案をお持ちいただきました。内容を拝見すると,慰謝料が自賠責基準での計算となっており,弁護士基準での解決を目指し受任することとなりました。
解決への流れ
私が受任し,慰謝料の交渉を始めましたが,保険会社は弁護士基準(赤い本)の70%までしか出せないとの頑なな態度に終始しました。やむなく,速やかに交通事故紛争処理センターの和解あっせん手続を申立てを行い,交渉を継続しました。保険会社はなおも弁護士基準の80%までは応じるとの回答であったため,早々に手続の打ち切りと同センターの審査会での判断をお願いしました。審査会での裁定により,弁護士基準満額での解決となりました。
被害者の方に最初に提示される示談案は,かなり低額のものが多いです。弁護士の介入により,金額が大きく変わることもありますので,示談をまとめる前に一度弁護士に内容をお見せいただき,適正かどうか確認することが重要です。