この事例の依頼主
女性
相談前の状況
夫の暴言があり,子どもにも悪影響なため別居していた妻からの相談でした。別居当初,夫からは離婚を迫られましたが,相談者様は,子どもが小さいためまだ離婚はしたくないと思い,夫からの離婚申し入れを拒否しました。すると,夫からは,しつこく連絡が来るようになり,相談者もついに離婚を決意して,弁護士を通じて条件に関する協議をすることとし,ご依頼を受けました。
解決への流れ
受任後,弁護士から相手方である夫に通知をしたところ,夫は,突如離婚する気はないので戻ってきてほしいと言い始めたことから,当方から離婚を求める調停を申し立てました。調停でも,夫は,離婚を要求したのは本気ではなかったと主張したことから,早々に調停を不成立とし,すぐに離婚訴訟を提起して,離婚,親権,養育費,財産分与の請求をしました。訴訟では,夫の過去の細かい暴言に関する証拠が少ない中で,別居前1年間の暴言を,妻の友人に対する相談メール等から立証し,夫の本人尋問の中で,夫自身も夫婦関係が破綻していたことを認識していた事情を浮かび上がらせるようにするなどして,離婚,親権,養育費,当方の請求額どおりの財産分与を認める判決が出され,無事に確定しました。
別居を開始してから離婚の判決まで2年でしたが,無事に再出発を果たすことができ,また,相手の不貞や明確な暴力などがない中で,判決で離婚原因が認められ,相談者様からは大変感謝していただけました。