この事例の依頼主
女性
相談前の状況
依頼者が、配偶者のいる男性から、配偶者とは別れたと聞いて、その男性の家に泊りに行ったところ、配偶者が自宅に戻ってきて、そのとき実際には離婚していないことを知り、トラブルになった事案です。その後、その配偶者から相当額の慰謝料請求をされた事案です。
解決への流れ
調停提起の段階で、当事務所の弁護士に相談がありました。不貞を推測されるような行為はあったものの、婚姻関係の破綻のところの認識については争う余地があったためで、誤解を生じさせたことについて迷惑をかけたという程度の解決金は提示をしつつ、不貞については争いました。調停において申立人が一人につき250万円を要求してきました。調停では不貞を争っていたところ、男性とその配偶者の離婚、慰謝料について決着がつき慰謝料が一定額支払われました。30万円で和解するか、調停不成立で訴訟してほしいという対応をしていたところ、男性の元配偶者が調停において和解案を飲み調停成立となりました。受任から和解成立まで約7か月でした。
依頼者が、男性の言い分を若干軽信しているところがあるものの、不貞行為の明確な証拠がないと思われる事案でした。また、泊まりに行った家の男性の配偶者が両親に事案の概要のことを話したからなのか、配偶者の両親らしき人間が依頼者の勤務先に来てトラブルを起こし、依頼者が勤務先を退職せざるを得なくなりました。上記のような経緯があったため、提示した金額から動かさず解決する方向で対応をしていました。