この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
依頼者はお母様を死亡事故で亡くされたご遺族の方でした。保険会社から提示された賠償額(約3000万円)に納得がいかないということでした。
解決への流れ
保険会社の提示は、慰謝料がやや低い水準だったのみならず、お母様が一部家事労働を担っていたことを加味しておらず、(死亡による)逸失利益の算定に問題がありました。そこで、それらの点で交渉しましたが、保険会社は譲歩することがなかったため、訴訟提起しました。裁判所は当方の主張を概ね認める和解案を提示し、約5500万円での裁判上の和解が成立しました。
重大な死傷結果を伴う事故であれば、必然的に賠償額も大きくなります。その場合、事故態様や過失割合に何の争いがなくても、弁護士に依頼するかどうかで、賠償額が数百万円以上変わってくることが多いです。それは、被害者側弁護士が採用する賠償基準(裁判所基準)と保険会社の採用する賠償基準が大きく異なっているからです。もちろん、死傷結果はお金で治せるものではないですが、お気持ちを少しでも癒せるよう正当な賠償金を受け取るべきです。保険会社からの提示に疑問があれば、弁護士に相談することをお勧めします。