この事例の依頼主
男性
相談前の状況
離婚に伴い,母親が親権を取得したが,転居を繰り返し,不特定多数の交際相手が自宅に出入りすることがあったり,校納金の未納があるなどの不適切な監護状況にあった。子どもとの面会交流の際に子どもの様子がおかしかったことから,少しずつ状況を聞き出した。すると,子どもが,「わたし,お父さんと暮らしたい。」と答えた。職場の先輩のご紹介で当事務所に相談された。
解決への流れ
親権者変更を希望して相談。子の監護状況を調査することは困難であったが,児童相談所などにも相談し,一時保護してもらえた。その後調査官調査などを経て無事に親権者が変更されるに至った。
親権者変更は容易ではないのですが,幼い子を守るために必要なケースもあります。親の紛争に子を巻き込むことにならないようにという点を一番重視して事件処理にあたりました。子どもの健やかな成長のために時には必須です。親権者変更後の面会交流に関するフォローも行い,いい形での親子の交流も続いているケースです。七五三や七草などの行事ごとにお写真をいただき,幸せな成長を時折お伝えくださるので,お子様の笑顔を見ることができて,心から嬉しく思います。親権者変更により,環境が変わることによる不安などにも,アフターフォローを続けることの意義を感じています。