この事例の依頼主
70代 男性
相談前の状況
依頼者は、コンビニエンスストアの駐車場内での乗降中に、他の駐車スペースから退出してきた車に衝突されました。しかし、相手方は、依頼者の車も動いていたことを主張して、過失を争いました。相手方保険会社も相手方の主張を前提とした示談交渉をしたため、解決ができず、弁護士に依頼することになりました。
解決への流れ
依頼を受けた当日にコンビニエンスストアに連絡をとり、防犯カメラの映像の開示を受けました。防犯カメラの映像では依頼者の車が停車しているところに相手方の車が衝突してきたことが明確に映っていました。そこで、防犯カメラの映像を根拠とした主張を行い、依頼者の過失を0割、相手方の過失を10割とする内容で和解が成立しました。
商業施設内での駐車場事故は比較的件数が多い類型です。もっとも、コンビニエンスストアを例にとっても、防犯カメラの映像の開示を受けるために必要となる手続きは、コンビニエンスストアチェーンによって違いますし、直営店かフランチャイズ店かなどによっても異なってきます。防犯カメラの映像は早ければ1週間程度で消えてしまうものもありますので、早期に弁護士に相談して証拠の保全を検討することが大事です。