この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
A氏(妻)は、一人目のお子様が生まれた10年ほど前から夫の暴力や不貞、飲酒、浪費、性格の不一致等に悩まされており、夫が刑事事件を起こしたことが切っ掛けで離婚を決意し、弊所に相談に来られました。夫とは既に別居中で、A氏が自宅に住んでいましたが、A氏とA氏のお母様の共有名義の土地にA氏と夫の共有名義の建物が建っており、建物について夫名義の住宅ローンが残っており、オーバーローンという状況でした。夫に収入はなく、A氏にも住宅ローンを支払っていくだけの収入がなかったことから、自宅をどのように処理するかが大きな問題となりました。
解決への流れ
夫は代理人を付けずに離婚調停等に臨んでいましたが、調停係属中に事件を起こし逮捕されてしまいました。そのため離婚は困難かと思われましたが、夫に代理人が付くことになりました。離婚調停を取り下げずに、離婚調停外で夫の代理人と協議を続けた結果、A氏のご両親が建物の夫の持分全部を買い取ることとなり、司法書士と協力し、自宅の抵当権抹消と夫の持分の全部移転を完了させることができました。夫に収入がなかったことから慰謝料を受け取ることは出来ませんでしたが、最大の懸念事項であった自宅の処理を上手くでき、A氏にも満足いただける解決ができました。
配偶者の暴力等が原因で離婚をお考えの方は、一人で悩みを抱えず、ご相談ください。