犯罪・刑事事件の解決事例
#後遺障害等級認定 . #慰謝料・損害賠償 . #人身事故

保険会社から休業補償の支払い停止の連絡を受け、担当医師からは後遺障害なしと言われた方について、休業補償の支払いが再開され、最終的に後遺障害12級8号の認定を受けたケース

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須藤 真悟 弁護士が解決
所属事務所須藤真悟法律事務所
所在地青森県 青森市

この事例の依頼主

40代 男性

相談前の状況

交通事故の直後に入院して、何度も手術を受けられた後、継続して通院し、治療をしておられました。すると、加害者側の保険会社から、突然、休業補償の支払いはしない、過失割合を考えるとすでに支払った治療費についても返してもらうかもしれないという内容の説明を受けたことから、相談にいらっしゃいました。

解決への流れ

ご本人から事故の状況について詳しくうかがったところ、加害者側の保険会社から説明された過失割合は正しくなかったため、支払いを受けた治療費を保険会社に返すことになる可能性は低いことをご説明しました。そして通勤中の事故ということでしたので、労災の申請をしてもらい、労災の各補償も受けることができました。また、ご本人が強い症状を訴えていたにもかかわらず、担当の医師から後遺症はないという説明を受けていらっしゃいましたので、当職から担当医師に依頼して、後遺障害診断書を作成してもらい、カルテなども取寄せて添付し、後遺障害の認定手続きを行った結果、後遺障害12級8号の認定を受けることができました。そして、裁判をしたくないというご本人のご希望に従って、粘り強く交渉を進めた結果、最終的には裁判基準の約9割で示談が成立しました。過失割合はこちらが主張する裁判例をもとにした割合で合意し、休業損害の支払いも認められ、治療費総額約300万円のほかに、後遺障害に基づく慰謝料や遺失利益などを含めた約500万円の損害賠償金の支払いを受けることができました。

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須藤 真悟 弁護士からのコメント

担当者の説明に納得が出来ないので弁護士に相談してみようと思われ、相談にいらっしゃったケースです。加害者側の保険担当者の方から、急にこれまでと違う説明や不正確な案内を受けて、不安になる被害者の方もいらっしゃると思います。今回は、ご依頼いただいたことで、休業補償が支払われたこと、相談前にはご本人が想定されていなかった労災の手続きを行うことができたこと、そして何より、担当医師から後遺症なしと言われてしまったにもかかわらず、資料を揃えて申請することで、適正な後遺障害認定を受けられたことが、大きな成果だったと感じております。