この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
車両対車両見通しのいい交差点を走行中に、レンタカー車両(外国人観光客)と出合い頭衝突しました。通院を重ねて、後遺障害等級(14級)が認定された後に、事務所にご相談にお越しになりました。
解決への流れ
【成果】休業損害10万円UP。傷害慰謝料23万円UP。後遺障害慰謝料22万円UP!〈保険会社との示談交渉〉争点となったのは、主に休業損害、逸失利益でした。相手損保会社は、開業間もない時期の収入を基に、休業損害や逸失利益を提示してきました。依頼者は、夏が稼ぎ時のマリンレジャーを営んでおり、リニューアルを終え事業を広げようとしていた矢先に事故に遭いました。予想していた宿泊予約が減ったり、参加者が減ったりしました。そこで、そのような点も、収入減として評価すべきだと当方は主張しました。しかし、相手損保会社は聞き入れませんでした。早期解決を求め紛争処理センターへの申立てを行いました。〈紛争処理センターへの斡旋〉基礎収入について、相手損保会社は、書き入れ時の所得水準に近い金額をのみました。こうして、当初190万円の提示額を250万円まで引き上げることに成功しました。ご依頼から約5か月でのスピード解決となりました。
本件は、後遺障害等級が認定された後に、示談交渉からのご依頼でした。自営業者の休業損害や逸失利益の算定はなかなか難しく、当事務所は、立証の仕方を相当工夫しました。裁判実務での経験を生かせたものだと言えます。交通事故のケースにおいては、交渉で解決することも多いですが、あっ旋や裁判を利用した方が解決内容やスピードの点でも、メリットがあります。先を読む力もまた大事なことです。