この事例の依頼主
20代 女性
相談前の状況
Jさんは、父・母・Jさんの3人で生活をしていました。生活費は、父とJさんの収入で賄っていましたが、共に収入が多くあるとはいえず、常にギリギリの生活で貯金はできない状態でした。そんな時、遠くに住んでいるJさんの祖父母から、2人だけでの生活が限界になっていて、一緒に生活したいとの連絡がありました。祖父母も蓄えがなく、祖父母の引っ越し代はJさんが借入をして賄うことにしました。引っ越し代だけであれば何とか返済できると思っていたJさんですが、引っ越しから間もなく祖父母が入退院を繰り返すようになってしまいました。病院代は思ったよりも高くつき、病院代も借入で支払うようになりました。Jさんは、徐々に毎月の支払が厳しくなり、返済のことばかり考えていると自身も体調を崩し、安定して仕事ができないようになってしまいました。普段の生活費までも不足するようになり、さらに借入は増えていきました。数年は借入をすることで何とかしのいできましたが、ついに返済ができなくなり、滞納するようになってしまいました。このままでは、生活が破綻すると思ったJさんは、借金生活に終止符を打つべく、弁護士に相談に来られました。
解決への流れ
相談に来られた時点で、Jさんの借入は5社200万円に膨らんでいました。返済を除いても家計の収支は赤字寸前の状態でしたので、自己破産で借金問題を解決することにしました。借入の原因には特に問題がなかったため、裁判所への申立後、無事免責が認められ、Jさんの借金問題は解決に至りました。
ご家族やご自身の体調不良から借入を繰り返すようになり、自己破産に至った事案です。一度借入をすると、利息が高くついてしまい、返済してもなかなか借入が減らなかったり、徐々に借入が増えていってしまって、長いトンネルに迷い込んだように思ってしまうかもしれません。しかし、弁護士に依頼して自己破産や任意整理と言った手続きをとれば、抜け出すことができます。借金完済の目途が立たなくなってしまったという方は、弁護士に相談されることをお勧めします。