犯罪・刑事事件の解決事例
#財産分与 . #別居 . #DV・暴力

【財産分与】夫との離婚を成立させて、財産分与として1200万円を手に入れて、その資金で新しい人生を切り開いた事案(財産分与で新しい生活の資金を確保することに成功した事案)

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鈴木 祥平 弁護士が解決
所属事務所みずがき綜合法律事務所
所在地東京都 新宿区

この事例の依頼主

60代 女性

相談前の状況

Wさんは、夫と40年くらい前にお見合い結婚しました。しかし、普段はやさしいのですが、お酒を飲むと暴力をふるう夫に耐えることができず、10年前にWさんは家を飛び出して、別居生活を始めました。Wさん夫婦には、子どもが2人いましたが、別居の際、Wさんが2人の子どもを連れて家を出ました。本当は夫の暴力に耐えることができず、すぐにでも家を出たかったWさんですが、経済的に子供を育てることの不安から家を出ることは何度もあきらめたそうです。子ども2人が中学、高校に進学して、ある程度大きくなると自分の時間にゆとりができ、コールセンターの派遣の仕事により生計を立てられるようになりました。そこで、家を出ていく決心がついたようです。Wさんは、その後、一人で2人の子どもを育て、例えば大学の授業料についても奨学金を活用するなどして、2人の子供を育てあげました。そこで、Wさんは子どもが全員就職した機会に、夫との離婚を求めて、当職のところに無料法律相談にきました。最初は、離婚をすることを半分あきらめ気味でした。

解決への流れ

本人は、別居を始めてから10年も経過してからの離婚であるし、夫は頑固な性格であったこと多額の財産分与を夫に認めさせることは難しいと思っていたようです。離婚調停が始まった当初は、案の定夫は離婚することには同意していましたが、こちらが提案した財産分与の金額について、納得しませんでした。住宅ローンをようやく払い終えた自宅を売らなければならなくなることが嫌だったようです。 当職としては、調停委員の協力も得て、「話し合いでの離婚が整わず、財産分与をすることになると、家を売り払わなければならなくなってしまいます。ですから、話し合いによって離婚をまとめた方がよいのではないでしょうか。」と夫を説得しました。幸いにも、夫は一流企業に勤めていたこともあり、退職金としてかなりの現金を有していました。ですから、家を残した上で、金銭的解決をするということもできるような事案でした。調停委員の協力もあり、最終的には、夫も調停での離婚に同意してくれ、無事に離婚の協議と財産分与1200万円が実現しました。

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鈴木 祥平 弁護士からのコメント

女性の一人の手で子供を2人も育てることは並大抵のことではないと思います。ようやく、子供を育てあげて自分の人生を取り戻そうと決意したということですので、最大限の協力をしてあげようと思い、自分でも力の入った事件でした。最初は、離婚さえできればいいとあきらめ気味ではありましたが、現実的に今後の人生を考えればある程度のお金を用意してあげなければならないと思いました。夫婦生活において妻が果たした役割を考えれば、それに値する貢献はあったはずです。このように、別居から長期間が経過し、多額な財産分与が困難と予想される場合でも、最初からあきらめてしまうのではなく、弁護士に相談してアクションを起こすことで新しい人生を切り開く可能性があるということを皆さんにも知って頂きたいと思います。