犯罪・刑事事件の解決事例
#慰謝料・損害賠償 . #人身事故

【主婦の事故】30代の専業主婦が交通事故に遭遇した事案に関して、家事労働の影響を賠償金の対象とした事案

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高山 桂 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人きさらぎ
所在地宮崎県 宮崎市

この事例の依頼主

30代 女性

相談前の状況

【事故発生からご依頼までの流れ】赤信号で停車をしていたところに、信号を無視して運転席側に車両が衝突してくる事故に遭遇しました。運転席側に衝突された事から、重度のむち打ち症となり、救急車で搬送されるほどの重い事故となりました。数日間の入院を受けた後、通院治療を受けましたが症状が思うように良くならず、家族の料理や子供の世話もしなければならない事が、強いストレスとなっていました。治療が経過したところで、保険会社から治療の中止を求められてきた事から、今後どのように手続きを進めていけばよいかわからず、ご相談に来られました。【相談・依頼のきっかけ】主婦の家事労働も休業損害の対象となる事はネットで調べて知っていましたが、それがどのように計算されるのか、また治療期間はどれぐらいが妥当なのか等不明な点も多く、保険会社とのやりとりも強いストレスの原因となっていた事から、当事務所に依頼をされました。

解決への流れ

【当事務所の活動】まず、当事務所ではご依頼後、保険会社と交渉を行い、体に症状が残っている事から、まだ治療を終了すべきではない事を説明し、治療期間の延長を得る事ができました。その後、主治医に依頼者の体の症状がどの程度残存しているのか、またその症状によって具体的にどのような家事労働に影響が生じているのかに関する意見書の作成をお願い致しました。そして、この主治医が作成して下さった意見書をもとに、具体的に家事労働に影響を及ぼしている内容を整理して、保険会社と交渉を行いました。その結果、依頼者の身体の影響度合いに応じた適正な休業損害を獲得する事ができました。

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高山 桂 弁護士からのコメント

主婦の家事労働の休業損害は、保険会社は日額5700円と算定しますが、裁判基準では日額約1万円となります。しかし、その金額が常に満額得られるわけではなく、なぜその金額となるのか、どのような家事に影響があるのかを資料と共に明らかにする作業が重要となります。会社での仕事と異なり、家事労働は各家庭での仕事となるため基準がわかりにくく、これを具体的かつわかりやすく保険会社に伝えなければ、適正な休業損害を得る事はできません。主婦の方の交通事故の場合、このような家事労働における休業損害・慰謝料・後遺障害という複雑な論点が多数存在する事から、ぜひ一度当事務所にまでご相談下さい。