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有名人の「コラ画像」を作ってネットで公開したら・・・法的に問題になるの?
有名人の写真を面白おかしく加工したコラージュ(コラ画像)は、ネットでよくある遊びのひとつとなっている。題材となるのは、活躍中のスポーツ選手や芸能人、ニュースで話題の人物など、その時々の「旬の人」が選ばれるが、シェフの川越達也さんのように長く人気のケースもあるようだ。
たとえば、掲示板などに「川越シェフが○○している画像ください」などとお題が出されると、それに触発されたユーザーが、次々とコラージュを作って投稿していく。投稿されるコラ画像は思わずクスリと笑ってしまうようなものも多いが、中には過激だったり、下品だったり、眉をひそめたくなるような場合もある。
川越シェフについては、本人公認のコラ画像コンテストが開かれたこともあるが、なかには、自分のコラ画像が勝手に作られることに気分を悪くしている人もいるかもしれない。もし有名人の写真を使ってコラ画像を作り、ネット上に投稿したら、法律上どのような問題がおこりうるのだろうか。IT関連の法律問題にくわしい石井邦尚弁護士に聞いた。
「会社の忘年会には出たくない!」 参加を命じられたら「残業代」を請求できる?
師走を迎え、忘年会のシーズンとなった。どの職場でも年末の恒例行事として参加するのが当たり前となっているだろうが、なかには忘年会を苦痛に感じている人もいるようだ。
ネットの掲示板には「忘年会の出欠席に×を入れる・・・それだけでプレッシャー」という書き込みや、「忘年会に行きたくない」というコメントが多数投稿されている。あるQ&Aサイトでは、特別養護老人ホームで介護士として働いているという人から「会社の忘年会は絶対参加ですか?」という悩みが寄せられていた。
このように忘年会が苦手だという人にとっては、もはや仕事と同じといってよいのだろう。そうだとすれば、もし職場の忘年会に「必ず参加しなければいけない」と会社から指示されたら、その分の「残業代」を会社に請求できるのだろうか。労働問題にくわしい靱純也弁護士に聞いた。
執拗な誹謗中傷にあっても「この戦争に関する発信はやめない」 東野篤子教授が貫く思い
国際政治学者で筑波大教授の東野篤子さんに対する誹謗中傷コメントをSNSに投稿したとして、侮辱罪に問われた40代男性に対して、水戸簡裁は10月、罰金30万円の略式命令を出した。
驚くべきは、この男性が茨城県警の現役の警察官だったことだ。男性はXに「見た目からしてバケモノかよ」と東野教授の画像を添付して投稿していた。しかし、これで一件落着ではなく、東野教授に対する誹謗中傷は今も続いている。(ライター・梶原麻衣子)
認可外保育施設「うつぶせ寝」1歳男児が死亡、「保育事故」の法的責任は?
東京都は4月中旬、都内の認可外保育施設で、うつぶせの状態で寝ていた1歳男児が死亡する事故が起きていたことを発表した。
報道によると、東京都中央区の複数企業向けの保育施設で3月11日午後、うつぶせの姿勢で寝ていた男児の顔が変色していることを職員が発見。病院に運んだが、その後死亡が確認された。施設には、当時、保育士ら6人がいて、0歳から4歳までの20人をみていた。
保育施設側は、「泣いている子に人手が割かれていた」と説明しているという。都は、保育施設の対応が、都の定める基準(「子どもをあおむけに寝かせる」「睡眠中に呼吸や顔色をきめ細かくチェックする」など)に反しているとして、運営会社に行政指導をした。
今回のような事故で、保育施設はどんな法的責任を問われることになるのだろうか。大井琢弁護士にきいた。
元SEALDsメンバーの涙「女として生まれた絶望と向き合った」 中傷ツイート投稿者に賠償命令
安保法制に反対する活動をしていた若者グループ「SEALDs」(シールズ)の元メンバー2人が、インターネット上で誹謗中傷を受けたとして、投稿者の女性に慰謝料など計約1000万円を求めていた裁判で、東京地裁は6月1日、約100万円の支払いを命じた。
被告は政治的活動への批判だけでなく、性差別にあたる中傷もおこなっていた。
判決は、被告の投稿について、政治的な主張や言論についても公共性・公益性を欠くだけでなく、自身の憶測による個人攻撃の意味合いが強く、悪質であると判断した。
原告の福田和香子さん(27=大学生)は判決後、代理人弁護士らと会見し、「心無い言葉に傷つけられている人がいたら、自分を否定しないでほしい」と涙を流した。
「統一教会だけに全部押し付けて終わりにしないで」 宗教2世の漫画家、詩人が支援や注視うったえ
「あんなに熱心に信じていた宗教は幸せにしてくれなかったと思いました」
安倍晋三元首相の銃撃事件に端を発して、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に注目があつまる中、宗教にのめりこんだ親のもとで育った「宗教2世」らが10月17日、弁護士ドットコムニュースのYouTube生放送で実態を語った。
壮絶な虐待の体験や家族の自死を経験したのは、漫画『「神様」のいる家で育ちました〜宗教2世な私たち〜』(文藝春秋)を著した漫画家の菊池真理子さんと、漫画のモデルの一人となった詩人のiidabii(イーダビー)さんだ。
宗教2世としてどのように生きてきたのか。そして、銃撃事件を踏まえて、私たちはどうしていくべきか。
【動画】宗教二世が語る家族の実像
https://www.youtube.com/watch?v=pPxrgaUhZEE
人気アイドル出演フェスで「偽契約」発覚、エンタメ業界の「地面師詐欺」か? 河西弁護士が解説
10月開催の音楽フェスに出演を予定していた複数のアイドルグループが、出演困難になったとイベント運営が発表した。エンターテインメント業界のトラブルにくわしい河西邦剛弁護士は、「これは"地面師詐欺"と同じ構造がある」と指摘する。
イベント側は、グループの事務所関係者を名乗る人物と交渉を進め、出演契約を結んでいたという。
芸能界では昔から、グレーな手法で悪事を働く人間が後を絶たない。河西弁護士は、イベント運営側・事務所側の双方に注意を呼びかける。
バイト退職、制服のクリーニング代「2万円」を請求された これって自己負担なの?
会社を退職する際、制服をクリーニングして返すように言われたーー。こんな相談が弁護士ドットコムに複数寄せられています。
ある相談者は、アルバイトを始めた際には何も言われず、制服を渡されました。しかし、辞めるときになって、「シャツ2枚とジャケット1枚返却の際クリーニング代2万請求するから」と言われ驚いています。
また、最近、飲食店のバイトを辞めたという相談者は、制服をクリーニングして返すように言われました。契約時には一切言われておらず、「家での洗濯だけできれいになってるように見えているのですが、クリーニングに出してから返す必要はあるのでしょうか」と疑問に感じているようです。
制服のクリーニング代は、働いた人が負担しなければならないのでしょうか。西山良紀弁護士に聞きました。
ドイツでフェイクニュースに「最大60億円」の罰金法案、日本でも同様の議論は起きる?
ドイツ政府が、フェイクニュースがインターネットで拡散するのを防止するため、SNSなどの交流サイト運営者に対して、違法な内容を削除しなければ最大で60億円近い罰金を科す法律の制定を目指すことになったと、NHKなどが報じている。
ドイツ政府が閣議決定した法案では、問題のある内容が掲載された場合、利用者からの通報を受け付ける仕組みを整えるよう、運営会社に義務付け、明らかに違法な内容は24時間以内に削除するよう求めているという。違反した場合に最大5000万ユーロ(60億円)の罰金が科される。
フェイクニュースは日本でも問題になっているが、日本でも同様の議論が起きる可能性はあるのか。現行の法制度はどうなっているのか。清水陽平弁護士に聞いた。
【寄稿】安倍氏銃撃事件から1年、山上被告人のおじが元弁護士として量刑を考える
安倍晋三元首相が銃殺された事件から7月8日で1年となる。殺人罪等で起訴された山上徹也被告人の父親の兄である東一郎氏(78歳)は元弁護士だ。大阪で企業法務を中心に扱う法律事務所を経営していたが、病気や妻の死などがあり、68歳で仕事を退いた。
そんな中で起きた甥っ子の事件。昨夏には「法曹3者で客観的に事実を評価し、適切に量刑を判断してほしい」と話していた。しかし、1月の起訴まで長期間の鑑定留置がされるなど異例の事態が続いたことに、疑問を感じざるをえなかった。今回、実名で法律家としての見解を弁護士ドットコムニュースに寄せた。